【裁判所は守ってくれない?!】知っておきたい海外生活のリスク【ベトナム】

海外就職をフォローする仕事をしております。ですから、あえてそのリスクについて触れる同業他社はありません。メリットにならないからです。私としては、そこらへん突っ込んだ事も書いてみたいと思います。

揉め事は大変です

当然、日本人(あなた)VSローカルでの揉め事は、日本で同じ内容で揉めるよりも、色々と大変でしょう。訴えられたり、訴えるべき損害を受けた場合、どうすればいいんでしょう?
あるいは、日本では刑事事件として取り合ってもらえそうな件でも、警察にちゃんと説明できるでしょうか?ただ、実はそれ以上に見落としがちな問題があります。日本人VS日本人の刑事事件にもなり得る揉め事です。

当然、ベトナム国で起きた事はベトナムの法律、ベトナムの行政の問題です

例えば、名誉毀損や威力業務妨害等、日本人社会で日本人相手に仕事をしていれば、ホーチミン市ぐらいの規模でも、必ず誰かがいつもこの種の事でトラブっているケースはあるでしょう。例えば、会社の私有スペースを隣に引っ越してきたA社(日本人経営)のAさんが勝手に使いました。最初は黙認していましたが、いつの間にか完全に私物化しています。等、こういうトラブルなんか起こりそうですよね。まだ会社間であればいいですが、個人の自宅で同種の事やられたらもっと嫌ですよね。こういう事が起こらないように普通は法律が整備されていますが、ベトナムで日本人同士のカジュアルな揉め事を誰が裁いてくれるでしょうか。いざとなった時、警察や行政にどうやって立証しますか?

あるいは、例えば日本人にストーカーされた場合、日本でもストーカーは警察が中々動いてくれない難しい問題ですが、法律も整備されつつあり、大分守ってもらえるようになりました。ではベトナムではどうでしょうか?金の貸し借りで問題が起きた時、民事訴訟を起こすノウハウがありますか?離婚をする、しないで揉めたらどうすべきでしょうか?浮気した、不倫した、詐欺にあった、殴った、殴られた、セクハラされた、パワハラされた、残業代が払われない・・・社会で生きる以上、誰もが巻き込まれる問題です。

腹をくくれない人は現状難しいです

世の中、今のところグローバル化が進んでいるので、海外で生活する人に対しても、何らかの対応が充実してくるでしょう。しかし、今は正直未熟です。アウェーで戦う感は否めません。ではなぜそれでも海外で働くメリットがあるのか?将来的に、日本人が海外で働く機会が増え、仕事が生まれ、そこで経験豊富な人間が評価される社会がやってくる、という見込みがあるからだと、私は言っています。逆に言えば、今はまだまだな所が多いです。まだまだだから、どんな人でも挑戦できて、チャンスがあるのです。幸いベトナムは日本人が活躍しやすい国の一つです。生活コストが安い割にはQOL(生活の質)も他国に比べて非常に恵まれています。エントリーしやすい、今のうちに海外で働く実力をつけるには、上記のリスクを追ってでも、余るものがあると考えています。

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「日の本紹会」情報発信局
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