【新卒から海外はイバラの道!】それでも海外就職をお薦めする理由5つ

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「新卒でも海外で働きたい!」

最近私のところに相談される方が急増しています。

「海外就職は憧れるのだけど、日本でちゃんとした研修も受けずに、いきなり海外に飛び込んでもよいのでしょうか?」

と、期待もありつつ、不安で一杯になりますよね。
そこで今日は、私自身、新卒から海外で働いている1人の人間として、良い点も悪い点も踏まえつつ、実情と利点をご説明していきます!

目次

”海外就職”とは

まずは一般的なお話です。

そもそも移民問題と同じで、外国人を雇用する自国民の雇用が減るわけですから、どの国も外国人労働者を受け入れたくありません。

すなわち、自国にとってメリットがある一部の人材のみ労働が許されるということです。例えば、投資家、技術者、スペシャリスト等が挙げられますね。

故に、スキルのない新卒社員が海外で働くということはこの一般的な原則に反します

なぜ新卒でも海外で働けるのか?

これには例外的なカラクリがあります。

アジアにおいては日本の会社(日系企業)が各国に1000~2000社も進出しており、更に近年は毎年100社ほど増えているのです。
※参考:外務省「海外進出日系企業実態調査」

日系企業が増えると「企業同士をつなぐ日本人」が必要になります
すると、日本人を採用したい会社が増え、更には、市場が伸びると人手不足にもなります。
そこで「新卒でもいいから採用したい!」と思う企業も増えるわけです。

結果、企業同士を繋げられるような営業職、カスタマーサービス、日本人窓口対応から、時には日本人社長と現地スタッフをつなぐ中間管理職のような仕事もあります。

一方で、アジア各国の政府側も、自国に外貨を落としてくれる、雇用を創出してくれる日系企業の存在はプラスであり、その日系企業の活動を促進させる日本人労働者はプラスになる訳です。

新卒海外は「イバラの道」

でもまだまだ新卒で海外就職する人は少数派です。

新卒海外=現地採用(海外子会社での採用)ですから、これは言わば”片道キップ”のようなもの。本社勤務のエリートとして昇進できなくなります。この構造は契約社員や派遣社員が昇進しづらくなっていることと似ています。

また、アジアで現地採用されると給与もその国に合わせられます。
新卒(アジア)での月給は10万円〜17万円となりますので、日本から出向されてきた駐在員と比べると圧倒的な給与の差があります。

更に、新興国では労働法も脆弱な上に外国人は守られません。その上、友達/家族がいない、仕事が上手くいかない、現地の方とコミュニケーションがとれない等大変です。私の場合も最初は何度も逃げたいと考えたものでした。

それでも海外就職をお薦めする理由5つ

さて、やっと本題ですが、イバラの道でもお薦めしちゃう私はただのドMなのでしょうか?
そうかもしれませんが、新卒から海外で働いて5年、振り返ってみるとやはりこの道だったからこそ、得られたものや成長できたことがあると実感しております。理由を5つ考えてみました。

①働く環境を選べられる

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前述した駐在員では、自分の希望する国/タイミングで海外に行けるチャンスは極めて少ないです。
一方で、現地採用であれば、働く国/都市を選べるメリットがあります。

ちなみに、私の場合はたまたまベトナムを選びましたが、アジアを代表する新興国の1つとして特徴を2点挙げます。

まずは「経済」。ベトナムの2010年頃からの経済成長は凄まじいです。溢れる活気には日々感化されます。例えば、新しい建物、増える車、多様なファッションやレストラン、整備されるインフラなど毎日刺激を受けます。当然ながら、企業活動も盛んとなり、働く側にとっても、会社と共に自分も成長できることはかけがえのない喜びです。

次に「」。私が会ったベトナムの方々は明るく親切で困った人を見ると放ってない方が多いです。街中でも、日本人が忘れてしまった田舎っぽい優しさに日々元気をもらっています。社会インフラは日本よりも貧弱ですが、「人」というインフラがそれを補ってくれているように感じます。

②日本では会えない人と会える

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「現地民の方々」については①でお伝えしました。
今度は「現地で会う日本人」です。

アジアの主要都市では日本人が5000~40,000人が在住しています。
日本人コミュニティーとして考えると村レベルの集まりです。
すると、ちょっとした飲み会や商談の席で超大手企業の幹部や中小企業の社長と会えたりします

その上、中には気軽にお食事に連れて頂いたり、商談中でも貴重な人生談を聞かせて頂いたり、応援して頂く方もおります。大変だった時期を私が乗り切れたのはこのような方々に支えられた事が大きな理由です。

ただし、一方では、現地の方を見下したりとネガティブな方もいます。そう言った方々と接する時は反面教師として学びましょう。

③新卒でも様々な実務経験を積める

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日本も高度経済成長期がそうだったように、新興国では仕事がドンドン増えます。
すると、任される仕事も増えます。

しかも、海外の日系企業は小さい会社が多いです。日本人社長と現地スタッフ10〜20名しかいない等、大手企業ですらベンチャー企業のような規模感です。新卒でも日本人であれば営業も経理も現地スタッフのマネジメントも要求されることが多いです。

逆に、新人研修のような受け身でも学べる環境はありません。日本の一流のサービスを学びたい人、一人前になるまで数年、十数年とかかる仕事(技術職など)をしたい方にはデメリットになるかもしれません。

ただし、運が良ければ、日本で一流とされる大ベテランが直属の上司となるラッキーケースもあります。日本で大手企業に落ちた人や一度逃げてしまった人にとっては、人生を挽回するチャンスとなるかもしれません。

④とにかく考えさせられる

考える人

海外では、自身や日本という国について考え直す機会が増えます。
”外国人”という立場がそうさせるのでしょう。
自分のアイデンティティを問い直しながら働くことで、目標や将来像、軸を持てるようになります。

また、親元を離れて初めて親の有難みがわかるように、日本にも感謝できる局面が多々あります。元々私は日本があまり好きでなかったのですが、今は大好きな国になりました。
こういった価値観はお金で買えませんよね。

⑤新たなステップアップあり!

R 旅立ち

海外で経験を積んだ人を重役として採用したい!
このように高待遇で日本に凱旋できるケースが2015年頃から急激に増えています。

これは、日本企業にとってもこれは多様化するグローバル社会に対抗するチャンスなのです。”社会のレールに乗ったエリートしか昇進できない”事はもうありません。学歴も社歴も関係なく、一歩踏み出した経験を持つことで新しいチャンスが訪れているということです。

勿論、現地採用でもそのまま昇進する方や、本社採用として昇格する方、欧米など外資系に転職する方、私のように起業したりと更にイバラの道を進む人(笑)もいます。

最後に

以上、メリット/デメリット書いたつもりですが、皆が新卒で海外で働けば幸せになれるわけではありません。一番大事なことは、自分で決断して、やりたいと思うことをやることに尽きると思います。

海外で現地採用として働くこと。それは、落ちこぼれだの変人だの見られることもあるかもしれませんが、今後、最も注目されるべき選択肢の一つではないでしょうか。

関連記事:経験がないからこそ海外で就職を – 日本経済新聞
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投稿者プロフィール

室井 匡人

ベトナムでキャリアアドバイザー5年目のコンサルタントです。当サイトの母体である人材紹介会社「 平衡舎」の運営もしています。

ベトナムでのバイク走行距離は20,000kmを超えておりますので、文字通り足で稼いだ情報を提供して参ります!大好きなベトナム情報を伝えることが好きなので、お気軽にコンタクト頂けると嬉しいです!


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