ベトナム人採用でよく行き違うポイントと対策 6選

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本業の人材紹介業にて数々の面接をセッティングさせて頂いておりますが、異文化の壁により揉める時があります。

今日は、よくある揉めるポイントについてまとめてみました!

1.内定→入社の期間が長すぎて内定キャンセルされる。。。

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ベトナムでよくある採用の失敗例です。
ベトナム人はせっかちですから、単純に1ヶ月後の入社よりも明日入社できる会社を選ぶ傾向にあります。
たとえ、1ヶ月先の会社の方が待遇が良かったとしても。

よって、遅くとも、内定〜1ヶ月以内 には入社できるようなスケジュールを推奨いたします。

この国民性の特徴をご存知ない方は、2ヶ月間も待たせてしまい、その間に内定をキャンセルされるという勿体無いことになりがちなのでご注意ください。

2.ベトナム人の強気な給与交渉で日本人が敬遠してしまう

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よくある食い違いとして、

ベトナム人「私は◯◯$ほしい。◯◯$貰うに値する人材だ。」

日本人面接官「入社してからの働きぶりで給与を再評価したい。まずは◯◯$でどうだろう?」

ベトナム人「では、今回の話はなかったことにしてください。」

このように、日本人の考えはなかなか理解してもらえないものです。
この隔たりには、ベトナム(国際的にも)の契約文化と日本の信用文化の違いがあると考えています。
ベトナムでは小さな発注でも必ず契約書を交わすことに対し、日本では電話一方で発注ができるという文化の差です。

要は、ベトナムの方々の考えでは、「口約束は信用しない。」ということなので、給与交渉でも、入社後は本当に昇給するか信用できないと思われ、入社前の交渉に注力しがちという構造があるわけです。

日本人としては、なるべく文化の違いを受け入れた上で、しっかりと理解してもらうように話をするか、ベトナムはこういうもんだと開き直るかと考えます。

3.GrossとNetの違いで行き違う

Gross net

意外に知らない方も多いです。
Grossとは「額面」のことで、Netとは「手取り」のことです。

面接時での給与交渉時では、GrossとNetを明らかにせずに、話が進むことがあり、いざ採用通知を出すときに勘違いが発覚。。。最悪、話がなかったことにもなりかねないので、お気をつけ下さい。

4.基本給と手当の割合で行き違う

BasicSalary

ちょっと難しめの話になりますが、給与の中には基本給(Basic Salary)と手当(Allowance)とで分けられることが一般的です。
この基本給の割合を確認せず、入社直前に揉めることがあります。

ポイントとしましては、

■基本給
・減給することができない
・各保険料の支払いは基本給から発生する

■手当(日本語手当、役職手当など)
・減給することが可能
・各保険料の支払い手当から発生しない

要は、同じ給料だったとしても、、、

会社側としては、
基本給の割合が高ければ、保険料が増える→人件費が上がる→
基本給の割合が低ければ、保険料が減る→人件費が下がる→

働く側としては、
基本給の割合が高ければ、保険料が増える→自分が受けられる補償が上がる→
基本給の割合が低ければ、保険料が減る→自分が受けられる補償が減る→

となります。
以上のことから基本給が高いか低いかというのは、会社としても働く側としても重要な問題になります。
面接時のご確認をお忘れなきよう!

補足ですが、日系企業の平均は基本給が70〜80%
ベトナムのローカル企業だと基本給が30%程度のところも多いです。
この違いが日系企業がベトナム人から人気な理由の1つでもあります。

5.面接に遅刻したからといって採用を断念。

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日本では考えられないことですが、ベトナムではけっこうあります。
確かに時間を守れない人を採用したくない気持ちはわかりますが、下記がそもそも日本よりも時間厳守の文化がない、地図が整備されていない(工場等はGoogleマップでも空白地帯になっている)等の点から、ある程度は配慮することも必要かと思います。

Googleマップに自社・店舗を登録することはカンタンですので、まだ登録されていない方は是非下記を参考にご登録をオススメします。

6.転職に対するスタンスで行き違う

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採用しているポジションの業種や職種によっては、ベトナム人は強気だなぁ。。と思う時があるかもしれません。
だとしたら、日本とベトナムとの人材市場の相違が要因でしょう。

今日本では就活難と言われることも多いですが、これは人材が余っているため起こることです。

面接官「君の代わりはいくらでもいる」

逆に、ベトナム人で日系企業で働けるような英語や日本語が堪能な人材は特に人材不足のため、面接を受ける側の立場は逆転します。

面接を受ける人「貴社の代わりはいくらでもある」

このような市場の違いを知っているのと知っていないのとで、面接・採用する時のストレスが変わってきます。

参考までに現在2700社もの日系企業があり(商工会議所の登録ベース2015年)、去年から毎年300社のペースで増えているとのことです。
これではさすがにベトナム人人材が少なくなり、「自分は引く手数多だ」と、やや強気になる人がいても無理もありません。

個人的には企業も人も同等であるべきと思うのですが、どうも市場の影響は大きいようですね。

 

以上、日本人には理解出来ない事があった時、文化の違いを理由に簡単にベトナム人は〜と否定するのは簡単ですが、ベトナムで働く、外国人である私達が働かさせてもらっている以上は、出来る限り相手の文化を理解し、寄り添う姿勢はとても大切だと思っています。

投稿者プロフィール

室井 匡人
ベトナムでキャリアアドバイザー6年目のコンサルタントです。当サイトの母体である人材紹介会社「 平衡舎」を運営しています。
ベトナムでのバイク走行距離は30,000kmを超えておりますので、文字通り足で稼いだ情報を提供して参ります!大好きなベトナム情報を伝えることが好きなので、お気軽にコンタクト頂けると嬉しいです!
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