外来語が通じない?!ベトナミングリッシュ(ベトナム訛りの英語)の特徴5つ【2022更新】

こんにちは!WALKERs編集長の室井です。
皆さんはベトナムの人と会話するとき、外来語(フェイスブックやパスポート等)が通じないなぁと思った時はありませんか?

それもそのはずです。ベトナム語訛りの英語の事をベトナミングリッシュとも言いますが、ベトナム語特有の個性・特徴があるためです。今回はその特徴を知り、皆さんのベトナム語圏の方々とのコミュニケーションにお役立ちましたらと思います!!

特徴①:実はフランス語に似ている!

本来ベトナム語は漢字で表記されていたのですが、数百年前にフランスの植民地だった時代があったため、それ以降はベトナム語はアルファベット+発音記号になってしまいました。
例:a â ă á à ả ạ ã等

よって、ABCDの発音は現在もフランス語と同じアーベーセーデーとなります。

特徴②:先頭の「h」を発音しないケースが多い

フランス語の特徴と同じなのですが、基本的にフランス語は単語の先頭にあるhの発音を読まないので、下記のように訛るケースが多いです。

hello → アロー
Hungry → アングリー

ちなみに「アロー」は電話上だと日本語の「もしもし」に該当するので、耳にされる機会は多いと思います(^^)

特徴③:語尾の子音は発音しない

これもフランス語訛りですが、下記のように語尾の子音(k t c p g 等)を読まない事がほとんどです。

Facebook → フェブッ
WEB → ウェッ(ブの音は限りなく小さい)
Google Map → グーゴーマッ

実際アメリカ英語等も語尾はハッキリ発音しませんが、逆に日本人(ジャパングリッシュ)はハッキリと発音しすぎるため、余計にコミュニケーションギャップが起こりやすいのかなと思っています。

特徴④:基本的にPの発音が存在しない

これは上述のフランス語の影響ではなく、本来のベトナム語の特徴です。ベトナムには昔からPの発音がありません。Pha(ファ)の発音はありますが、日本語で言うパ行の発音がないということです。
よって、英語を学んでいない方は、Pの発音をBの発音に置き換えて発音します。

例:Passport → バッボー
※特徴②の通り、語尾の子音は発音されません。

尚、少数民族が住む地名にはPlaikという場所などもあり、必ずしもPの発音が昔から存在しないわけではありません。逆にPがつく地名を見つけたら「珍しい地名だね!」という切り返しから話が盛り上がる時もありますよ!

特徴⑤:ジャパングリッシュよりは断然に上手!

前提となる話ですが、ベトナム語は日本語の2倍の母音の数があり、更には5〜6つの声調があり、母音や発音の少ない日本語に比べれば、圧倒的にベトナミングリッシュの方が優秀です。
たとえば、日本人が苦手なRやTHの発音もベトナム人の方々の方がとてもキレイです。

更には、声調に強弱があるため、歌もめちゃくちゃ上手いです。筆者はベトナム人の音痴を見たことがないですね。

決してベトナミングリッシュを笑いものにするようにはせず、ジャパングリッシュの方がよっぽど滑稽かも!という認識を筆者は心がけております。

まとめ

ベトナミングリッシュ(Vietnaminglish)は英語だと他にVietglish, Vietlish 等も言われていますが、主に特徴1〜4を抑えることでベトナムの方々との英語でのコミュニケーションがかなり捗りますよ!是非とも4点覚えておいていただけたら幸いです!

追記:
筆者はベトナム南部ホーチミン在住のため、北部のハノイや中部のダナン等のベトナム人の方々の英語とで差があるのかと思いますが、それについては、後日改めて記事にしたいと思います!

投稿者プロフィール

室井 匡人ベトナムWALKERs編集長
新卒からベトナム10年の人。ベトナムで働く!を応援するため日の本紹会(就職サポート会社)を立ち上げる。ベトナム就職・転職相談からざっくりとしたキャリア相談まで何でも聞いてください。お気軽にコンタクト頂けると嬉しいです!