【ベトナム語】OL女子が約2年間ベトナム語を学んでみた(使用教科書・テスト対策まとめ)

こんにちは!ベトナム・ウォーカーズ(平衡舎)の奥田です。

今日は、私の体験談も交えてお話したいと思います🙇‍♀️

実はベトナム語を勉強し始めてもうすぐ2年間、中級レベル(※後述CEFRではB1レベル(bậc 3)まで持っていくことができました!

おかげさまで日常生活ではベトナム語しか話せない大家さんと雑談できるレベル自分で航空券等を購入できるレベルまで上達しました。本記事ではこの約2年間で取り組んできたことをまとめてご紹介したいと思います。

まずはじめに、一般論として、①私が主に使ってた教科書②ベトナム語検定のレベルについてご紹介したいと思います。

参考①:教科書『VSL』について

VSLとは『Giáo trình tiếng Việt dành cho ngừoi nước ngoài / Vietnamese as a second language 』の略で、ホーチミン人文社会大学が執筆した、外国人向けの教科書です。

VSL1~5まで有り、数字が大きくなるほど、難易度が高くなります。

冊子はホーチミン人文社会大学に行くと購入できます!
購入方法は、ベトナム語検定の紹介記事に記載しております。

ホーチミンでベトナム語能力検定を申し込んでみた !! (申込み方法と過去問について)※2021/6更新

 

 参考②:ベトナム語のレベルについて

私がベトナム語のレベルを測定するために定期的に受験してた、ホーチミン人文社会大学のベトナム語能力検定のレベルについて解説したいと思います。

下記が、ホーチミン人文社会大学発行のレベル一覧表です。“Bậc”(段)の数値が大きいほどレベルが高いと認識されます。

テスト結果のレベル表(人文社会大学公式過去問より)

KNLTV』とは”Khung năng lực tiếng Việt”(ベトナム語のフレームワーク)という意味です。

また、『CEFR』とは”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」の意味です。名前の通りヨーロッパで開発された方法で、世界中で言語の指標として選ばれています。

CEFRでのレベル解説は下記となってます。

A1:学習を始めたばかりの者・初学者
A2:学習を継続中の者・初級者
B1:習得しつつある者・中級者
B2:実務に対応できる者・準上級者
C1:優れた言語運用能力を有する者・上級者
C2:母語話者と遜色のない熟練者

参考:『CEFR(セファール)とは?6段階のレベルを徹底解説!』|fourskillさんのホームページ

ちなみに、日本語で置き換えてみると下記の様なレベル感となっております。

各レベル別語彙表 項目数(品詞別語) 見出し語(参考) 日本の学校教育での相当レベル
A1 1166 1068 小学校~中学1年程度
A2 1411 1352 中学2年~高校1年程度
B1 2445 2353 高校2年~大学受験レベル
B2 2779 2692 大学受験~大学教養レベル

引用:『CEFR-J Wordlist Version 1.6』 東京外国語大学投野由紀夫研究室. (URL: http://www.cefr-j.org/download.htmlより2021年10月ダウンロード)

更に、英語で換算するとこのような形となってます。

TOEICスコアとCEFRの関係(TOEIC公式ページより)
TOEICスコアとCEFRの関係(TOEIC公式ページよりお借りしました)https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/toeic_cefr.html

ベトナム語を始めたきっかけ

私は、ベトナムウォーカーズを運営している、ホーチミン拠点の人材紹介会社【平衡舎】で働きながら、コロナショック以前は日本で元からやってた社交ダンスの現地試合に出場してました。

ベトナム人のお友達と一緒にダンスをしていました。

(コロナ前にダンス仲間とDalatに行った時の写真)
(コロナ前にダンス仲間とDalatに行った時の写真)

一部メンバーは英語が話せますが、ほとんどのダンスメンバーが英語が話せない環境でした。

彼らの仲間思いで優しい部分に惹かれ、一緒にベトナム語でコミュニケーションを取りたい!と思ったのが、本格的に勉強したいと思ったきっかけです。

ちなみに上の写真の左端に写っている女の子はベトナム語しか話せませんが、2人でカフェに行くくらい仲がいいです。笑

それでは、私のやってきたことを時系列にご紹介したいと思います!

1.ベトナム語を本格的に始めた最初の半年間(超初心者時代)

とはいえども、全くベトナム語はわからない状態。かろうじて、渡越前に文法本を数冊購入し、一般的な文法はチラチラと眺めた程度でした。

空き時間にベトナム人友人からカフェで教えてもらっていたのですが、どうしても頭に入らない(ゴメンね!)ので、勇気をもって定期的に先生に習うことに決めました。

数ある教室の中で選んだのは『Lassho Vietnamese Language Center』。コロナショック前でもあり当時は対面受講を考えていたため、会社から一番近い教室を選びました。また入会した後に分かりましたが、大手商社の駐在員の方々はじめ日本人の方も多く通っておられた教室だった為、安心して通うことができました。

先生は英語で教えてくださりましたが、英語とベトナム語がなんとなく似ているし、英語も使うチャンスだなと思ったので英語で学ぶことに決めました。

(使用した当時のノート)
(使用した当時のノート)

90分マンツーマンクラスを週2,3回、仕事後に通ってました。お教室に通ってた最初の半年間、基本休まなかったことが、続けることができたポイントだと思います。

●当時の私のベトナム語レベル

・何度かコミュニケーションをとったことのある人とは簡単に挨拶ができる程度

●使用教科書

メイン教科書に『Tiếng Việt CƠ SỞ 』(写真左)を利用してました。こちらは、ホーチミン人文社会大学が発行している『VSL』という教科書のオリジナルになったもので、推定20年ほど前に発行された書籍です。

担当してくださった先生がその教科書が一番良い!とのことでしたので疑わず使っておりましたが、いま読み返してみると古い表現も多く良かったのかどうかはわかりません(^_^;)ちなみに、私の周りでこの教科書を使っている人は一人もいませんでした笑

サブ教科書に『VSL1』(写真右)を利用してました。

VSL1』はまったくの初学者向けの教科書で、12レッスンからなります。基本的な文法、約500単語を勉強することができます。

私が初めて習った先生曰く、約1年でVSL1相当のレベルをマスターする外国人生徒が多い、とのことです。

●オンラインレッスンに挑戦!

数カ月後、ベトナムのコロナ第一波に伴い、当時の先生のオンラインレッスンを受講することになりました。オンラインレッスンではわたしの基礎力が無かったため、聞き取りがうまくできず(^_^;)、当時はオンラインレッスンを断念しました。(今思えば、私の場合はオンラインレッスンでベトナム語を始めた場合は続かなかったかもしれないです…)

参考:ベトナム語を始めた頃に書いた記事です。

『【初めてベトナム語を勉強する方へ】オススメ教科書と勉強するメリット5点についてご紹介!』
→当時、本格的に教室に通う前に使ってた文法教科書なども紹介しております。

【初めてベトナム語を勉強する方へ】オススメ教科書と勉強するメリット5点についてご紹介!

●もしこの時代に戻れるとしたら?

私は英語で、しかもあんまり相性の良くない教科書で学んでしまったので遠回りしてしまったかもしれないと思ってます….

もし当時の自分に戻れるなら、間違いなく日本人の先生に習い、よく日本人が間違えてしまう傾向等を把握して遠回りしないようにしたいものです。

中川先生のベトナム語オンラインレッスンに申し込むだろうなと思います。

コロナ下でも効率よく学習できる♪日本人講師からも学べる【ベトナム語オンラインレッスン】のススメ


通った教室:Lassho Vietnamese Language Center

Facebook Page: https://www.facebook.com/lasshocenter

2.ギアチェンジ(VSL2学習時代)初級

コロナ第1波が落ち着き、オフラインでの受講が可能になったのをきっかけに、当時使っていた教科書を終わらせるまで頑張り、学習方法を見直しました。

その結果、ご縁があり、VSLを使ってくれる先生に巡り合うことができ、個人で習っておりました。

新しい先生は子どもたち思いの優しい女性の先生でした。英語に加え日系企業での勤務経験もあり、日本語も堪能の方でした。

最初は、日本語で学ぶことも検討したのですが、初代の先生に英語で習ってた事もあり、英語で習い、分からない表現は日本語で補足するという学習方法でした。

自宅からのアクセスが良かったこともあり、週3、90分、マンツーマンで通ってました。

相性もよく、雑談の話題もあったこともあり(笑)、様々な表現を先生から教えていただきました。🙇‍♀️

●もしこの時代に戻れるとしたら?

もっと時間に余裕があれば、ホーチミン人文社会大学の夜間の団体クラスに通っていたかもしれないです。

今思えば弊社からもそんなに遠くないし、ホーチミン人文社会大学で他の方と切磋琢磨したほうが、モチベーションがもっと上がってたかな、と。

人文社会大学の申込方法については過去インターン生が記事を書いてくれていたので、紹介いたします。

ベトナム語を学ぼう!いざ人文社会大学へ!【申し込み編】 

3. VSL3学習時代(ベトナム語検定に本格的にチャレンジ)(初級〜中級程度)

順調にVSL2を学習終わった際は、簡単な雑談や値引き交渉などは一通り話せるようになってました。ベトナム国内での出張・旅行の際も不便なくコミュニケーションが取れ移動ができてました。

次に、さらなる目標として、『自分のベトナム語を客観的にはかりたい!』と思い、ホーチミン人文社会大学の外国人向けベトナム語能力検定を定期的に受験してました。

受験申込方法は下記です🔽

ホーチミンでベトナム語能力検定を申し込んでみた !! (申込み方法と過去問について)※2021/6更新

ベトナム語能力検定では、4部構成となってます。

  1. リスニング
  2. リーディング
  3. 作文
  4. スピーキング

●ホーチミン人文社会大学 ベトナム語検定試験対策の方法について

基本的には過去問中心でしたが、参考程度に掲載します。
過去問の購入方法はこちらの記事をごらんください

1.リスニング

ホーチミン人文社会大学で販売している過去問には音声データーがついていないのです。。、
そのため、日頃からなるべくベトナム語のテレビニュースを見るようにしていました。

また、先生の仰ったことを書き取るという『ディクテーション』も1年ほど続けておりました。ディクテーションのおかげでリスニング・ライティングの成果が出たな、と感じてます。

英語学習者向けの記事ですが、『ディクテーション』のメリットや正しい方法を解説したわかりやすい記事があるので掲載します。(オンライン英会話 レアジョブさん)

「ディクテーション」って効果的な英語学習?メリットと正しい方法を解説
2.リーディング

当時習ってた先生と一緒に過去問を説きました。
人文社会大学で販売している過去問冊子にはなんと答えもなかったので、、、
また、なるべくベトナム語のニュースも見るようにしていました。

3.作文

過去問を解き、先生に添削をお願いしてました。

作文の構成はだいたい決まっており、①単語選択②手紙の執筆③意見を述べる系 の3部構成でした。

①単語選択 は語彙力が肝だったので語彙力のトレーニング
②手紙の執筆 は日本語の手紙で言う『拝啓』『敬具』といった決まった表現を覚え、だいたいの構造を作る
③意見を述べる形 は対策が追いつきませんでした 笑

4.スピーキング

過去問の傾向に沿って先生とスピーキング対策→録音→自宅で話し直す
発音は1つ1つ直してもらう

と地道に取り組んでました。

●その他、悩んでいたこと(英語力の低迷…)

基本的には英語で学んでいたため自分の英語が崩れ始めているのを自覚し始めました。(元から得意では有りませんでしたが、、、)

そこで、よく間違えてしまった文法の傾向を下記記事に書いたので参考としてリンクを張ります。

【ベトナム語と英語】ややこしい!間違いやすい文法のポイント3つ

 

4. 現在:ウィズコロナとベトナム語

最後、デルタ株が発生する直前に2021/4にベトナム語検定を受け、念願の中級レベル(※CEFRではB1レベル(bậc 3))に達成しました!

あいにく、今はこれまでお世話になってた先生との対面での授業が叶わず、授業はお休みしています。。。

また、日々一刻と自動翻訳の性能が良くなる中、 AI時代においてのベトナム語を学ぶ意義についても深く考え直し、私のベトナム語を勉強する目的も変わりました。

今後も引き続き自分らしくベトナム語をレベルアップしたいと思っております!

参考記事です🔽

【ベトナム語を学ぶ意義】AI時代真っ只中!ベトナム語自動翻訳事情について調べてみた

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、一般的なベトナム語の教材やレベル感について、また私の約2年間のベトナム語を勉強してきた方法についてご案内しました。

2年間で中級レベルになったのがすごいのか、よくないのかはよく分かりませんが、例えば電話対応はじめ、働きながら諦めずに続けてよかったことがたくさんあったので、続けてよかったなと感じてます😊

また、べトナム語が話せるようになると、ベトナム在住にとっては、日常生活が便利になるだけではなく、ベトナムでの就職活動にも有利になります✨(もちろん、ベトナム語が話せなくても、ベトナム転職できます)

また、ベトナム語が一定以上のレベル+何かしらのスキルをお持ちの方は、ご経験を活かした非公開求人もご紹介可能です。ぜひベトナム語を使ってお仕事をしてみたい方はお問い合わせください!

★おまけ

私がいま、ベトナム語を学んでいる目的です。