【ベトナム在住者の視点から】2020年ベトナムの振り返り

こんにちは。ウォーカーズの奥田です。

2020年はコロナウイルスにより、色々と状況が代わり激動の1年間でしたが、皆様にとってはどのような1年でしたでしょうか。

今回の記事は、2019年に引き続き、ベトナム・ホーチミンで生活している日本人視点で、2020年のベトナムについて振り返りをしてみたいと思います。

参考:【ベトナム在住者の視点から】2019年ベトナムの振り返り

 

1.ベトナム経済ニュースTOP3

まずは2020年のベトナムの変化について大枠をつかんでいただきたいため、ベトナム経済の3大ニュースを紹介させていただきます。

【第1位】新型コロナ抑制に成功、再発にも有効に対処
【第2位】プラス成長実現、21年は6%台に復帰へ
【第3位】外国人の入国難しく、FDIは不振

引用記事: 【20年の10大ニュース】「コロナ禍」超え新たな成長へ

ちなみに、昨年の3大ニュースはこちらで、ニュースを比べるだけでも、激動の1年だったなと改めて認識できます。

【第1位】2年連続7%成長へ、「再計算」で底上げも
【第2位】米中摩擦、米国向け輸出とFDIに追い風
【第3位】ユニクロ参戦、衣料チェーン競争激化

引用記事:【19年の10大ニュース】米中摩擦の「特需」で飛躍

2. ベトナム在住者が選ぶベトナム生活ニュースTOP3

世間的にも、個人的にも、大きく動いた1年。
1年のほとんどすべてをホーチミンで過ごした筆者(平衡舎 奥田)視点で、
生活に根付いているベトナムのニュースを3つPickUPして紹介します!!

第3位:移り代わりゆく文化~新たなものと変わりゆくもの~

めまぐるしい状況の中、小売店・飲食店が新たにOPENし、より生活に彩りが増えました。

代表的な小売としては、

・無印良品
・マツモトキヨシ

などが開業してくれたおかげで、日本に一時帰国をしなくても
より便利に日本の日用品を購入できるようになりました。
在住にとってどれだけ救いになったことでしょうか…✨

一方、コロナウイルスなどの影響で古き良き文化が変わってしまったものもございます。

2020/8末に一時休業となったHuongLai
2020/8末に一時休業となったHuongLai


例えば、多くの日本人観光客・出張者に大人気だったベトナム料理レストラン
『HuongLai』は8月に一時休業になりました 。

私も初めてベトナムに来た時から大好きだったお店で多いときは週5回くらい通ってたお店でしたが、オーナーの白井さんは新たな取り組みも始められています。

↓現在の白井さんの様子について。↓

『あの人は今』大人気ベトナム料理レストランHuongLaiオーナー白井尋さん

 

第2位:コロナ状況下でも、成長し続けるベトナム

ベトナムで生活している中でも、経済の成長を感じることができた1年だったと感じてます。

 2020年7~9月期の実質国内総生産(GDP)なんと、ベトナムの7~9月期は前年同期比2.62%増と、4~6月期に続きコロナ禍でもプラス成長でした。
コロナ状況下でも、GDPがプラスに成長しているのはベトナムだけでした👏👏

要因としては徹底した社会隔離政策によるコロナ感染者数の抑え込みや、元のポテンシャルなどが考えられます。

日経新聞記事より引用:ベトナム、東南アジア成長率で一人勝ち 7~9月期 コロナ早期抑制、中国から生産移管 GDPでマレーシア逆転も
記事引用元:日本経済新聞2020/11/18『ベトナム、東南アジア成長率で一人勝ち 7~9月期』 
経済の成長は、給与・賞与にも反映

2020年11月に 弊社が実施した【予測版】ベトナム日系企業の昇給・ボーナス調査の結果を引用します。(対象:ベトナム国内日系企業58 社)

昇給率

賞与(ボーナス)

平均支給額の2021年の見込結果は下記です。

製造業    全ポジション: 1.20ヶ月分
非製造業全ポジション: 1.40ヶ月分

一方、日本の賞与の場合は、冬のボーナス8.55%減となったとのことです。
日本経済新聞2020/12/9『冬のボーナス8.55%減、リーマンに次ぐ下落』 

勿論、賞与(ボーナス)についての定義や考え方などが違う面もあるため、一概には言えませんが、世界各国においてコロナウイルスの影響で賞与や給与についても反映されている事が考えられます。

日系企業の昇給・ボーナス調査の詳細については、下記リンクで詳しい結果を公開してますのでご興味の有る方はご覧になってください!!

【2021年予測版】ベトナム日系企業の昇給・賞与調査結果
ベトナムにある日系企業の動き:現地スタートアップとの連携の強化の見込み

JETROさんの『アジア・オセアニア日系企業実態調査』より、
ベトナムが特に活発的な情報があったので、PICKUPします。

現地スタートアップとのとの連携について、
『すでに連携している、連携する予定の企業数』が、
シンガポールに引き続き社数が第2位(連携しているのは35社、連携する予定があるのは28 社)という結果でした。

また、『連携していないが、連携への意思・関心がある企業数』
はタイ・シンガポールなどを引き抜き社数は第1位(221社)という結果になりました。

この調査は北東アジア・ASEAN・南西アジア・オセアニアの合計20カ国・地域に進出する日系企業を対象に行なった調査です。

有効回答数が国によってバラツキがあったりして、一概に数字だけでは判断しにくい面もあるかと思いますが、上記の情報から、今後ベトナムにある日系企業において現地スタートアップとの連携がより活性化するであろうことが分かります!

(出典:JETRO:2020年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)(2020年12月)・レポートファイルのp81より)

そのため、2021年以降はよりベトナムの方と協力してお仕事を広げていく企業が多い可能性が高いので、より一層ベトナムの文化や考えを理解して、ベトナムに対する理解を深めていきたいな、と個人的に感じてます。

✨オススメ記事のご紹介✨

ベトナム人と働く上で注意すべき4つの視点【価値観の強要は厳禁】

 

第1位:【cách ly】コロナウイルスによる社会隔離

『え、信じられないくらい静かになっている…』

これは、社会隔離初日の正直な感想でした。
ベトナムで一番街が静かになる、旧正月休暇(テト休暇)よりも街中が静かになったとのこと。

社会隔離を時系列に振り返ってみます。

筆者が住んでいるホーチミン市での様子を、動画、ニュースなどの観点から振り返ってみます。

●2020/3/24~3/31まで30人以上の規模の飲食店、ビリヤード場、ジム、スパ、理髪店など全てのサービス施設が営業停止

2020年3月24日のホーチミン市の様子

 

●2020/4/1~ 2020/4/23:本格的な社会隔離の実施

●首相指示16号のポイント
4月1日0時から4月15日までの間,(注記:4/23まで延長)
(1)国民は自宅待機,
(2)(a)食料,薬品の調達や救急目的,(b)必需品,必需サービスを生産・提供する企業・工場で働く目的,(c)その他の緊急の場合等,必要な場合に限って外出,
(3)2メートル以上の間隔を保つ,
(4)会社,学校,病院の外や公共の場所で3人以上で集まらない。
(5)原則として公共交通手段による旅客運搬を停止。
※首相指示16号の詳細は,以下の当館HPサイトから,確認できます。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona0331.html

引用元:在ベトナム日本国大使館HPより
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona0415-3.html

この時期が在住者にとっても、ベトナム社会全体としても大変だったのではないのでしょうか… ^^;

飲食店はテイクアウトのみ。だいたいデリバリーだとパターン化しがち。
娯楽施設は休業。
大好きなカフェにも行けず
在宅でお仕事をしている方もたくさんおられました。

お家に引きこもりの方も多く、孤独を感じた方も多かったのではないのでしょうか。

一方、この時期に在住日本人にとってかなり救いになったのは
Capichiのデリバリーシステム。

英語・ベトナム語ではすでにデリバリーアプリGrab,Foodyなどがあったものの、日本語でデリバリーができる事がどれだけ救いになったことでは 。。。

【ベトナムなのに日本語注文可能】神デリバリーシステムCapichiのご紹介
●2020年4月23日 社会隔離の緩和

 

社会隔離が緩和され、徐々にではありますが飲食店の営業が再開されました。
平均年齢も若いベトナムはすぐに活気が戻りました。

●2020年5月のベトナムの様子

『なぜベトナムはコロナが少ない?驚きの理由6つ』

こちらの動画では社会隔離後すぐの
当時の視点からご案内してます。


8月にダナンエリアで感染者が見つかり、
また社会隔離が再開になるのには…とビクビクしながら過ごしてましたが、
幸いにも2020年4月以降は社会隔離は再開されずで、助かりました。(T_T)
(2021年にも社会隔離が再開されませんように…)

●日本からベトナムへの移動規制:到着後2週間の隔離生活

お仕事の都合やご家族の帯同などでで日本からベトナムに来た方々は、
2週間のホテルでの隔離生活を経て、ベトナムでの生活が始まる、という状況でした。

ベトナムから日本への移動規制も日に日に変わり、日本からベトナムへご移動される当事者の方々やご家族・周りの方々にとっては渡航条件なども非常に興味深い話題となりました

弊社ウェブマガジンでも渡航情報についても随時、記事でご案内をさせていただき、多くの方にご覧いただきました。

参考:

コロナ入国規制中における日本からベトナム渡航について【まとめ】※11/17修正

日本発ベトナム渡航が民間企業ルートでも可能に!※11/17修正

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

かなりざっくりではありましたが、ベトナム在住者の一個人の視点でこの1年間の肌で感じたベトナムニュースを紹介させていただきました。

多くの方にとって、すごく良い1年ではなかったかもしれませんが、特にこの様な状況下でも、成長し続けるベトナムから多くの活気をもらった方も多いのでしょうか。

今後、ますますの日越交流が盛んになることは間違い無いです!

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*おまけ*2020年に開業した店舗など

ベトナムウォーカーズが取材した、2020年に新たにOPENしたお店などを紹介していきます!(抜粋)

2020/1 

【噂のレタントンで】ココイチ2号店がついにOPEN!【デリバリー可】

2020/4

速報!【吉野家OPEN】テイクアウトの方法をご案内

2020/10

⛳🆕ホーチミン2区のバーチャルゴルフ練習場(2020年10月開業)

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